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理事長所信

瀬谷 雄一

2014年度 一般社団法人 ひたちなか青年会議所


第21代理事長
瀬谷 雄一
Yuichi Seya - President of 2014

那珂大地トライアングル
〜全てのトライアングルが共鳴した活気溢れる那珂大地の創造に向かって〜

■はじめに

 「那珂大地は一つの理念のもと変革に挑む覚悟と東日本大震災の教訓を胸に刻み更なる広域連携を先導し人と自然と音楽が響きあう夢と笑顔溢れる地域(まち)の創造に向かって行動することを宣言する」


 私たちひたちなかJCメンバーは、昨年度実施した統合20周年記念の一連の事業・運動を通して、先達たちが築き上げてこられた青年会議所の理念を改めて学び直し、再認識することができました。ま た、メンバー全員で作り上げた20周年宣言文を発表し、統合30周年に向けた私たちJAYCEEのこの地域(まち)での担いを明確にしました。
 私たちは、この地域(まち)の為に運動を展開する者として、改めて先達たちに感謝し、家族を守り、友を助け、地域(まち)を愛し、国を想いながら、己を磨きます。本年は、未来の那珂大地を見据えて 次世代へ運動を繋いでいく新たな行動を起こす第一歩の年とします。

 この地域(まち)の未来は、私たちの今この時の行動、日々重ねていく運動にかかっています。ひたちなかJC誕生より20年を経て、私たちは次のステップに進む時が来ました。昨年の統合20周年記念式典や記念事業を通して、地域(まち)とつながり、より多くの先輩諸兄と再び繋がることができ、私たちはJC運動を進めていく上で、“つながり”というかけがえの無い財産を得ました。また、皆で作り上げた20周年宣言文を発信し、自らの進むべき道を明確にしています。

 「那珂大地は一つ」を理念とする私たちは、これからの10年を見据えて、今その“つながり”をより確かなものにし、“つながり”ある那珂大地を創出し、人と自然と音楽が響きあう那珂大地を創造するべく、一歩一歩着実に進んでいかねばなりません。それは、この地域(まち)が真に“つながり”、真の広域連携を成し得たとき、私たち青年会議所運動が目指す明るい豊かな社会を築くことになるからです。

 ひたちなか市・那珂市・東海村がつながり那珂大地を創り、個人・家族・会社がつながり地域(まち) を創り、あらゆるトライアングルが繋がって大きなつながりを創造するため、私たちは10年後の地域(まち)であるこの那珂大地を見つめて、トライアングルを常に意識し行動し、運動を展開して参りま す。

■活気ある那珂大地トライアングル

 那珂大地は、地理的には久慈川と那珂川に挟まれた肥沃な地域を指します。
また、昭和初期まで続いた静神社・磯前酒列神社・村松大神宮を結ぶヤンサマチという神事が、那珂大地の人々をつなぎ、一つ の地域・共同体を形成してきました。現在は、ひたちなか市・那珂市・東海村の二市一村がその地域にあたります。ひたちなかJCは、二市一村を活動エリアとして日々運動を展開していますが、次世代へ 向けて二市一村トライアングルをより強固なものとし、活気溢れる那珂大地を創造する使命を持ちます。

 二市一村の話になると、とりわけ行政区画合併の話になりがちですが、ひたちなかJCは、市民と行政、その間を繋ぐJCとのトライアングルを形成することが担いです。行政区画合併は、最終的には市 民の判断で行われることであり、その為の判断材料や機会を提供できる組織、地域(まち)を繋ぐことができる組織が私たち青年会議所なのです。

 行政区画が統合されても、人のつながりが無ければ活気溢れる那珂大地にはなりません。私はある時、ひたちなか市のとある高い塔に上る機会を頂きました。そこからは、東に湊のはるか向こうに太平洋の 水平線、西は日光連山を望み、南は茨城県庁の奥にはるか関東平野、そして北には阿武隈山系の南端・風神山を望み、久慈川と那珂川に挟まれた「那珂大地」を一望することができました。久慈川と那珂川 のほか、地図に書いてあるような行政区画線は一切見当たらず、改めてひたちなかJCの活動エリアの広さを感じ、那珂大地は一つであることを実感しました。二市一村というけれども、私たちが生活を営 み、その源となる土地はやはり那珂大地なのです。そしてその那珂大地は、私たちには唯一無二の故郷であり、愛すべき地域(まち)なのです。

 JCはまず率先して、二市一村の過去を深く掘り下げ学び、二市一村の現在を知り、そして二市一村 の未来を創る為に、同じ想いを持った我々同世代の青年や市民と広く交流・意見交換し、地域(まち) の未来について熱く議論して行動していく必要があります。またこの那珂大地には、東海第二原子力発 電所も立地し、様々議論や話題の的になりますが、原発立地JCとして改めて原発と地域の関係や歴史 を紐解き、極論には与せず、あくまで次代を担う子どもたちの為に繋いでいくべき地域(まち)を考え、 議論していく必要があります。

 また、この那珂大地のまちづくりを考える上で、地域内の人々を物理的につなぐインフラなど生活基 盤についても深く考察し掘り下げ、10年後を見据えた那珂大地の未来に向けた新しい形を模索し、発 信する必要があります。地域(まち)をつなぐ大事な要素の一つであるインフラについて、二市一村の 行政や市民に対して未来ビジョンを発信し、那珂大地を真につながりある地域(まち)としていきましょう。

 そして、私たちJCも一市民として様々な課題に関心を持ち、愛する地域(まち)の為、地域(まち) の青年や市民と共に取り組み、行政に対しては諸問題に対する私たち市民の想いを投げかけて共有し、 市民・行政・JCが一体となった地域(まち)づくりを推進します。それこそが、未来に向けた活気溢れる那珂大地トライアングルが果たす役割なのです。

■地域(まち)の未来を担う次世代トライアングル

 那珂大地の未来は、那珂大地に住む次世代である子どもたちに委ねられています。私たち青年会議所
は、次世代である子どもたちと共に学び知った上で、那珂大地の未来を見据えていく必要があります。 私たち自身も経験してきたように、自分の周りの世界は徐々に広がっていきます。自分の周りの世界 とは、行動範囲とも置き換えられますが、小・中・高・大学生や社会人になってからの世界というよう に、自分が直接関わることができる範囲が段階的に広がっていきます。年齢を重ね、社会的責任を増す
ごとに、物理的な移動手段も増え、情報量も増大していきます。

 情報手段が発達し続け、世界の果てまで疑似的にでも知ることができる時代となった今、次世代である子どもたちは、自分が住む街はもとより隣町(となりまち)について、一体どれくらい知っているの でしょうか。那珂大地の未来を担う子どもたちには、まず自分たちが日々暮らしている那珂大地について改めて学び知ってもらい、その上で未来を見据える視点を持ってほしい。私たち青年が思いもよらない想像力で地域(まち)の未来を描いてもらいたい。隣町(となりまち)を知ることをきっかけに那珂 大地を知り関心を持ち、那珂大地に関心を持つことが那珂大地・愛に繋がり、その那珂大地・愛が未来 の地域(まち)を創造するでしょう。そのような機会を提供し、那珂大地と子どもたちをつなぐ鎹(かすがい)としての担いが、私たち青年会議所にはあるのです。

 次世代の那珂大地・愛を育む機会を提供し、同時に私たち自身も過去を学び現在を知り未来を描くこ とを実践すること、その愛こそが私たちの地域(まち)である那珂大地発展の原動力となります。ひい ては、那珂大地と次世代とJCの三要素がつながることこそが、この地域(まち)の未来への礎となる のです。

 また、ひたちなかJCジュニアクラブが発足し、この地域(まち)の未来へ向けた新たな試みが始ま りました。ジュニアクラブは、次代を担うメンバー達が、私たちJCメンバーと共にこの地域(まち) に関わることで、この地域(まち)の為に共に運動に参画しながら、地域(まち)への愛を醸成します。 その地域(まち)への愛を持つ次世代が、活気溢れる那珂大地を創造していきます。

私たち青年会議所メンバーは、これまでの様々な青少年育成事業で培われてきたノウハウや地域(ま ち)とのつながりを最大限活用し、この地域(まち)を次世代と共に新たな形に昇華させる担いを持ち ます。

 那珂大地・愛こそが、私たちの暮らす地域(まち)を、人と自然と音楽が響き合う地域(まち)に発 展させる礎となります。この地域(まち)に関心を持ち、地域(まち)を愛する子どもたちを増やして いくことが、現在の地域(まち)を担う私たち青年の使命なのです。

■地域を担うJAYCEEトライアングル

 1950年、JC運動の行動綱領として、私たちが良く知る三信条が採択されました。修練:個人の 修練・トレーニング、奉仕:社会への奉仕・サービス、友情:世界との友情・フレンドシップ、私たち 真のJAYCEEにとって、この三信条は行動する上で、常に意識するべきものです。私たち青年が集 い修練・自己啓発・トレーニングを行い、そこで養われた力を用いて明るい豊かな地域(まち)を創造 するための奉仕・サービスを行い、そして修練・奉仕を支える力としてメンバー全体の友情・フレンド シップがあります。また、友情を育み、奉仕・サービスに徹することも修練・トレーニングに繋がりま す。修練・奉仕・友情のJC三信条は、地域(まち)の為に運動する真のJAYCEEとなる為の大切 なトライアングルなのです。自分以外の他者、つまりメンバーや地域(まち)との関わり方の基本姿勢 は、このJC三信条そのものなのです。

 メンバー全員が真のJAYCEEとなる為の機会として、JCメンバーだからこそ受講できる各種セ ミナーを積極的に活用していきます。LOMとして人財増強のビジョンを示し、人財増強ロードマップ を策定した上で、JCI公式コース、日本JC公認プログラムを上手に織り交ぜながら、年間を通して、 メンバーの積極的な変化を促すべく学びと気づきの機会を提供していきます。三信条が身に付き、自然 と行動できる人財を育成することが、明るい豊かな地域(まち)の創造に直結します。

 また、セミナーや異業種交流会などの機会を活用し、オブザーバーにも参画の機会を創出し、会員増 強に積極的につなげていきます。私たちの運動は、もっと地域(まち)に浸透する必要があります。地 域(まち)の声を聴き、地域(まち)に暮らす人々に発信し、青年会議所だからこそできることを実践し、その地域(まち)の仲間を一人でも多く増やし共に活動していくことこそ、明るい豊かな地域(ま ち)の創造への原動力となるのです。正しい運動を行っている自負や矜持を持っている私たちだからこ そ、地域(まち)やその地域(まち)に暮らす青年達と協働することができれば、想像以上の力を発揮 し、地域(まち)をより良いものへと導くことができます。その為には、一人でも多くの仲間・同志と ともに、力強く運動を展開していきましょう。

 自らを律し修練しながら、地域(まち)に奉仕し、地域(まち)に友情を広げていく。LOMの将来 像を見据えることから、この地域(まち)の未来を明るく豊かなものにする道筋を明らかにし運動を実 践します。この地域(まち)の未来が、私たち青年会議所運動の原動力である人財の増強にかかってい ることは、間違いありません。

 
 修練・奉仕・友情の三信条トライアングルを一人ひとり意識して行動し実践することで、明るい豊か な地域(まち)の創造に向けた最良の循環が形成され、個人レベルの三信条トライアングルが、いつし か地域(まち)を巻き込んだ大きなトライアングルに昇華していくのです。
■出向の機会

 青年会議所には、個人の機会、地域開発の機会、国際の機会、ビジネスの機会、の4つの機会があります。個人の機会は、個人能力開発や各種トレーニング、様々な新たな経験がもたらす機会です。地域開発の機会は、地域(まち)と関わる様々な事業への参加から得られる機会です。国際の機会は、世界会議や国際アカデミー、その他国内外の同志と関わることができる機会です。そしてビジネスの機会は、日本JC業種別部会や人とつながることでのビジネス機会の増大です。

 私たちひたちなかJCは、那珂大地を地盤とする団体ですが、その周囲には茨城ブロック協議会、関東地区協議会、日本青年会議所、アジア太平洋開発協議会、そして国際青年会議所(JCI)と様々な組織体があり、世界中とつながっています。世界へつながる各協議会は、必ずどこかのLOMに所属するメンバーが出向することで成り立っており、私たちはひたちなかJCに所属するだけで、世界までつながる機会を既に得ているのです。メンバーが出向し、出向先でしか得ることができない経験をし、それをLOMに持ち帰り、地域(まち)に還元することで、LOMが行っている運動に新たな価値をもたらし、地域(まち)づくりに貢献していきます。出向・経験・還元の出向トライアングルにより、個人もLOMもそして地域(まち)も成長することができます。積極的に出向し、明るい豊かな地域(まち)を創造していきましょう。

■円滑な組織運営と外部連携

 青年会議所は、所属するメンバー全てに同じ機会を提供しています。言い換えれば、メンバー全てに等しく機会が待っています。メンバー一人ひとりは必ずLOMに所属しています。日常的に行われる各 種情報の受発信こそが、メンバー一人ひとりに与えられた機会を生かす為の第一歩となるのです。外部より受信した情報をいち早く精査の上発信すること、またLOM内の定期的な会議等の情報をいち早く 発信することこそが、LOMを円滑に運営する基礎となります。特に対外行事や大会への参加は、メンバーにとってJCならではの機会となります。その機会を十分に提供する為に、スムーズな情報共有を 図り、LOM内に的確に発信し、必ず個々にフォローする必要があります。LOM内外の情報共有、的確なLOM内情報発信、対外行事への参加推進を三本柱として、LOM内に円滑運営のトライアングル を形成しましょう。

■JC運動の地域への発信

 昨年の統合20周年の中で、私たちは大変大きな財産を得ました。それは、OBとのつながりです。 記念式典にあたり、メンバー全員でOBと関わりました。式典の招待状を持って連絡を取りながら、あるいは直接訪問し、JCという共通項を頼りに皆で足を運びました。まさに、20周年だからこそ皆で実施できたことであり、今後10年これを生かすことが広域連携への第一歩となり、私たちのJC運動 と地域(まち)を繋いでいく第一歩となります。

 私たちひたちなかJCは、那珂大地を活動エリアとしていますが、私たちを必要としてくれている地 域(まち)とは、実際どこを指すのでしょうか。それは具体的な場所ではなく、那珂大地に住む人々を 指すのであり、那珂大地に住む人々が私たちを必要としてくれた時に、私たちの存在意義が生まれます。
 まずは身近な人から私たちのJC運動をご理解頂くべく、私たち自身を発信しなければなりません。また、発信はやみくもに一方的ではならず、相手の声にも耳を向けなければなりません。メンバーにと って、この地域(まち)でJC運動を推進する上で最も身近な存在はOBです。20周年の際に足を運 んだ経験を生かし、私たちに先駆け同じ理念のもと行動されてきたOBに向けて、定期的に運動を報告・発信し、交流する機会を創出します。それを絶え間なく継続することで、10年後のこの地域(ま ち)に生かされることとなります。そして、OBに発信することと同様に、この那珂大地全体にまずJ C運動を継続的に発信していくことこそが、私たちが地域(まち)の未来に対して今できることなので す。OB・地域(まち)・JCが継続的につながることができるよう、継続的な発信・交流を行って参ります。

■音楽のまち拡大への継続的運動

 本年でキャンプビレッジは9回目、TEENS ROCKは11回目を迎えます。 キャンプビレッジは、RIJFとタイアップしながら全国の来場者に愛されここまで継続できました。

 RIJFの開催日程が変更となる本年、自ずと変革の時を迎えたように思います。開催目的から事業実 施までを新たに精査し、今まで以上にこの地域(まち)・那珂大地の為の事業となるよう事業構築しな ければなりません。

 また、TEENS ROCKも昨年は統合20周年記念事業として、盛大に開催されました。高校生 の高校生による高校生の為のTRHとして長年定着していますが、私たちもこの事業を通じてこの地域
(まち)を意識した夢を描き、参加する高校生もこの地域(まち)を意識した夢を抱けるよう、新たな
10年を見据えた一歩を踏み出す時が来ました。 私たちの那珂大地が人と自然と音楽が響きあう地域(まち)になれるよう、新たな一歩を共に踏み出しましょう。

■おわりに

 すぐ隣にいる人を知り、すぐそばにいる人に関心を持つことから、地域(まち)づくりは始まります。まずは那珂大地を見据えた広い心と大きな目を持って臨み、様々なことに関心を持ち、そこから学んで 気づき、次の行動を起こし、行動し続けることでいろいろな形の愛が芽生えます。人を愛し、そこから 人同士のつながりができ、それらの人を育む地域(まち)を愛すようになり、それが地域(まち)を動 かす原動力となり、次第に那珂大地トライアングルが形成されていきます。那珂大地とは、ひたちなか 市・那珂市・東海村に分けられた行政区画を全く意識させない、私たちを含めた一市民が一体に繋がっ た、地底から湧き上がる大きなうねり・人の流れを言います。


 全てはこの地域(まち)の未来の為に、我が子の未来の為にJC運動は展開されます。
「継往開来」 私たちは、修練・奉仕・友情のJC三信条を胸に刻み、昨年まで先輩諸兄が築いてこられた大きな礎を味方に付け、10年後の那珂大地を思い描き未来を見据えます。そして、新たな10年間のスタートの年として、私たち青年から様々なトライアングルを意識して形成し、この地域(まち)・那珂大地の未来を切り拓いて参りましょう。