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理事長所信

2013年度 社団法人 ひたちなか青年会議所


第20代理事長
井上 真治
Shinji Inoue - President of 2013

感謝の心と変革への挑戦  〜夢と笑顔溢れる地域〜 

■はじめに

 東日本大震災から月日が経ち、地震や津波の直接被害からの復旧は進んでいるが、道半ばのように見えます。原発事故に伴う風評被害は、この地域に於いても観光客減少や食の安全に甚大な被害をもたらしています。又、バブル崩壊後の低迷し続ける景気は円高や電力不足と不安を抱えいまだに出口の見えない状況にあります。政局においても混迷を極め、社会に目を向けると相変わらず誰もが心を痛めるような事件が多々あります。今まさに戦後以来の厳しい時代に、我々はJCとして何を考えどんな行動をとるべきなのでしょうか。
 JCは「明るい豊かな社会の創造」を目的としております。この地域(まち)が「明るい豊かな地域(まち)」となるよう理想を掲げるのであれば、「厳しい」「大変だ」と言っても状況は好転しない。時代を見据え前を向いて行動しなければなりません。まずは我々一人一人が地域(まち)の人から必要とされる存在となるべきであり、そのためには日頃から自分自身を磨き、律することが大切なことです。

■統合20周年を迎えて

 社団法人那珂湊青年会議所24年、社団法人勝田青年会議所23年の歴史が統合し、社団法人ひたちなか青年会議所が創立して今年で20年の節目を迎える事となりました。我々の活動にご理解ご協力賜りました関係者皆様のご厚情と、これまで支えて頂いた先輩諸兄のお陰であります事と深く感謝申し上げます。
 那珂湊市と勝田市の広域合併に先駆けて誕生した社団法人ひたちなか青年会議所には、その時代に青年層の価値観を信じて、その志を届けるために、額に汗して声を嗄らして歩んできた歴史があります。そんな熱い情熱で、自らの価値ある青年期をこの運動に捧げていただいた多くの先輩諸兄に心からの感謝と敬意を忘れてはなりません。今日の我々が活動するフィールド自体も、その先輩諸兄が積み上げてきてくれた信頼の上に成り立っていることも忘れてはなりません。
 今までいくつもの荒波を乗り越えて受け継いできた「ひたちなか魂」を次の世代に確実に伝わるよう、一つ一つの目的意識を明確にして魂を込めて活動して行きましょう。統合20周年を迎え、私達はこの地域(まち)で頂いたご縁に感謝するとともに、今後も地域(まち)の方々と共同し「明るい豊かな地域(まち)」の創造に向けて確かな一歩を残せるよう活動をし、この節目となる一年を、これまでの運動を更に発展させる絶好の機会としていかなくてはなりません。

■地域の夢と笑顔溢れる未来ために

 社団法人ひたちなか青年会議所の活動エリアは、ひたちなか市、那珂市、東海村と2 市1村からなっています。地域(まち)は一つということで同じビジョンを持ち、共有し、それに向かって動いていく。そうすることにより、様々な問題を跳ね除けていける強い地域の創造に繋がるでしょう。愛する地域(まち)を守る為、未来を想い夢と笑顔溢れる地域(まち)の未来の為に、目先に囚われず長期の展望を立て、景気の浮き沈みに左右さ れる事のない、新たなる「未来のビジョン」を大いに議論し、大胆に描かなければなりません。未来に向けての着実な一歩を踏み出していきましょう。
 2011年3月11日、私達は未だかつて無い大きな天災を経験しました。福島第一 原発事故による甚大な被害を踏まえ,東海村に立地する東海第二原発の原子力のあり方、 原子力所在地域としての地域(まち)づくりを検討し、今こそ将来の見えぬ災害を未然に 認識し備える為、防災・減災に対する意識を高め安心安全の地域(まち)の確保を目指します。
 地域(まち)が自立するためには、私達の生活に直結する『エネルギー』と『食』の自給率を高めることが必要不可欠だと考えます。そこで、『エネルギー』においては、福島原発事故を教訓に、既存のエネルギーシステムに過度に頼らないエネルギー分散型社会の実現を目指し、地域(まち)の様々な地域資源を活用した新エネルギーシステムの構築を模索します。『食』においては、食べ物は、私達の命の源です。栄養バランスを考え、安心・安全な食べ物を選ぶことで、心身の健康を保つことができるだけでなく、「食」に関心を持つことは、ひいては豊かな人生を送ることにもつながります。
 この地域(まち)には、豊かな自然の生む豊富な食資源があります。地域の「農業」「水産業」「飲食業」 「観光業」などは、これらの食資源と深い関わりをもって発展してきました。今後地域(まち)における食の自給率向上・ブランド化を図り、これらの活動に、「地域(まち)」の力を結集し、地域(まち)がひとつになって取り組むことにより、地域(まち)の広域連携のさらなる推進を図る事が出来ると思います。
 これからの地域(まち)づくりには、今まで以上に行政や諸団体、そして地域(まち) の方々と共に活動をして行くことが大切な事だと思います。行政や諸団体の方々の、活動目的や内容を理解し、この地域(まち)のビジョンを共にし、活動する中で伝え示すことが必要だと考えます。「着眼大局、着手小局」青年らしくこのまちの希望溢れる未来に向かって壮大な夢を描き、たくさんの個の力を結集させて大きな力に変えていく運動 を展開していかなくてはいけません。

■音楽のまちひたなか

 (社)ひたちなか青年会議所は、全国会員大会水戸大会を契機として、全国高校生アマ チュアバンド選手権「TEENS ROCK IN HITACHINAKA」を開催し、ひたちなか市を「音楽のまちひたちなか」として発信し本年で10年目となります。こういった状況を踏まえ、音楽というすばらしい可能性を秘めた資源を有効活用し「音楽を通した地域活性」を考え、ひたちなか市を更なる「音楽のまちひたちなか」として発信できるよう活動に取り組んでいきます。

■未来を担う夢と希望溢れる次世代のために

 子供達を取り巻く環境は日々著しく変化しています。日本人が元来持ち合わせている精神性や道徳心は薄れ、間違った個人主義や他者への無関心からコミュニティーの構築ができない子供達が増えているとも言われております。最近の子供は変わった、今の子供達はよく分からない、という言葉をたまに耳にしますが実際はどうでしょうか。子は親の鏡なだけであり、変わったのは我々大人ではないかと感じます。まずは我々が勉強し、自分を見つめ直すことが必要ではないでしょうか。子は親の背中を見て大人へと成長していき、親は子の成長と共に親として人として成長していきます。その双方の成長が夢と笑顔溢れる地域(まち)へと繋がり、この結びつきが強ければ子供達は健やかに成長していくはずです。我々メンバーも地域(まち)の大人達と共に学び、これから地域の担い手となっていくであろう地域(まち)の宝である子供達に憧れられる大人として、頼られる大人として我々大人がどんな背中を見せることができるのかを考え、しっかりと地域(まち)の歴史や伝統、文化、精神を語り継ぎ、この地域(まち)に誇りを持ち、思いやりと感謝の心を大切にする、夢と希望でいっぱいの子供達を育成していきます。
 (社)ひたちなか青年会議所と同じ目的を共有し、次代を担うリーダー育成に貢献出来る青少年世代の為の「ひたちなかJCジュニアクラブ」が発足されます。「ひたちなかJCジュニアクラブ」と共働で様々な事業を行うことにより、明るい豊かな社会実現の為には青年会議所メンバーの世代だけではなく、青少年世代から自分が生まれ育った地域(まち)を舞台に自分達に何が出来るかを真剣に考えていただき、自ら積極的に行動を起こして行く必要性があると考えます。

■真のJAYCEEとして

 私達の様に、営利を目的としない活動を仕事や家庭を持ちながら継続していくというのは、大変難しいことです。その活動の継続を繋ぎ止めているものは、互いの信頼関係から生まれる「絆」だと感じます。助け合いながら、時間をかけて「絆」を築くことのできる環境があったからだと思います。
 厳しい時代といわれる昨今、地域や社会に求められるものは個々(各々)の人間的な強さ、強い心(信念)を持った人財(人材)なのではないでしょうか。そのような人財(人材)たるためには、まず、何よりも個人として自立をすることであり、自分のことは自分でする、当たり前のことができる人になることです。そしてその様な人財(人材) がベクトル(方向性)を共有することにより「自分の地域(まち)は自分達でなんとかする」 ことのできる、地域社会の創造につながるのではないでしょうか。
 地域(まち)の中に新たな輝き(仲間)を求め、出会いを大切にしていくことも、大きな課題です。会員数の減少はLOMにとって重要な問題です、数量的な結果は勿論のこと、地域を愛する青年にひたちなかJCを理解し参加したいと思わせるよう、その魅力を伝え、大切な出会い一つ一つを如何に成果に繋げるか考察して、入会時期の問題や組織PRの手法なども検討し、より多彩に組織を理解頂ける場を創出していきます。また新入会員に対する研修をおこない、青年会議所活動を真に理解するために、個々として、あるいは組織として担う役割の意味を確認頂きます。必要な事は、我々メンバーが人間的な強さのもとに自立し、信念を持って輝き、そして地域(まち)や社会に必要とされる人財(人材)たるべく、さらに一歩でも二歩でも前進をすることだと思います。
我々は青年であり、JAYCEEなのですから。

■出向の機会

 JCは単年度制であることからも、その年にしか経験出来ないこともたくさんあります。大会や出向を成長する為の機会と捉える団体です。本年は、茨城ブロック協議会に副会長を輩出するという機会に恵まれました。このかけがえの無い機会を得た事に感謝し、そのアドバンテージを最大限活かすという意識をLOM全体で共有し、出向者とLOMを繋ぐ組織運営をしなければなりません。また、個々の活動においても、LOMの歴史と伝統に恥じることの無い姿勢で運動展開し、そこで得た経験をしっかりとLOM益、地域益に還元する意識を持たなければなりません。還元することが、この組織に新たな考え方を取り入れて新たな価値を生み出し、JC運動の質の向上に繋がるのです。

■円滑な組織運営を目指して

 青年会議所は文字通り会議をする団体であり、全ての事業は会議を通して実行されるため、各委員会から上程された議案をすばやく取りまとめ、円滑な会議を運営しなければなりません。そして、会議の運営方法は20年の積み重ねで脈々と引き継がれ、今なお、時代に即したより良い方法を模索しながら進化し続けています。
 また、会議は組織の中枢であり、ここで決められたことがひたちなかJCの運動の全てであるため、出席するメンバーはその責任と誇りを持って会議に臨むだけでなく、会議を運営する側もその職務に誇りを持つべきなのです。しっかりと組織化された団体は外部からの信用も得られます。JCは予算立てから企画、実行、そして検証まで妥協なく行われ、ここまで厳しい団体だからこそ行政、企業、各種団体から理解や協力が得られるのです。さらに、メンバーから集められた会費を無駄なく利用するために、メンバーの負託と信頼に応えるべく責任を持った事業の計画・立案を立てなければなりません。
 公益法人改革に伴い、本年より新法人「一般社団法人ひたちなか青年会議所」として出発することとなります。この大きな転機となる本年、「明るい豊かな社会の創造」を目指す当会議所において新法人移行に際し必要なことは、会員全員が青年会議所運動を行いやすくするためのガバナンスの構築をしっかりと行い組織の運営をすることと、これまでの良き伝統をまもりつつ更なる発展を図るとともに、更なる地域への貢献を目指してまいります。

■最後に

 私はこれまでに様々な人と出会ってきました。そして多くの人に支えられ、助けられて生きてきました。私の尊敬する人に共通していることは、普段から感謝を忘れず年齢や社会的な地位にとらわれることなく謙虚な心を持っています。そして何より自分の足元を見据え信念を持ち、家族や友人と思いを共有しながら人生をしっかりと楽しんでいます。
 第20代の理事長として1年間を駆け抜ける上で、私自身が理事長職を担っていける事、そして我々が事業活動を行わせて頂いている地域に対して、何よりも明日への一歩を共に歩んでくれるメンバーに感謝し、「明るい豊かな地域(まち)」創りに向かって全ての事に、全員で参画し、関わりを持つ機会を増やしていきます。すなわち同じ志をもってもらうこと、全員参画がひたちなかの青年会議所活動です。皆さんと熱い情熱を持って議論を交わし、事業を通じて友情を育み、活動できる事を楽しみながら絆を育んでいく事をお約束します。
 皆さんとともに最高の一年にしていきましょう!